歯医者さんのレントゲンの重要性、安全性。被爆量は?妊婦は大丈夫?|小田急相模原の歯医者「松が枝町歯科クリニック」の医院ブログ

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歯医者さんのレントゲンの重要性、安全性。被爆量は?妊婦は大丈夫?

 

歯科治療を受けるときにほぼ必ずと言っていいほど行われるのが、レントゲン写真です。ではなぜ歯科治療でレントゲン写真を撮影する必要があるのでしょうか。また妊娠中の方への安全性など、今回は歯科治療におけるレントゲンの重要性などについてお話します。

 

■レントゲン撮影で分かることとは?

レントゲン写真を撮る目的とは、まずお口全体の様子を把握することです。撮影した写真を元にして現在問題となっている部位の状況の確認および治療計画を立案します。

そして問題となっている部位だけでなく、まだ症状が現れていないが治療が必要な部位の早期治療などにもレントゲン写真は重要な手掛かりとなります。

ではレントゲン写真で何がわかるのか具体的にご紹介します。

 

・虫歯や歯周病の進行具合・・・現在痛みが出ている部位や、まだ症状は出ていないものの、そのままにしておくと近いうちに症状が出てくるかもしれない歯、そして顎の骨の状況から歯周病の進行具合などを把握することが可能です。

 

・歯の根の様子・・・歯の痛みや違和感は、根の先が炎症を起こして膿が溜まっていることが原因の場合があります。この場合、外から根の状況を確認することは不可能のため、レントゲン写真で確認することが大変重要になります。なお根の先に膿が溜まっていると写真では黒く写ります。

 

・被せ物の不具合・・・被せ物が入っていると、二次カリエスのリスクが高くなり再治療が必要となります。まだ自覚症状はなくても、レントゲン写真で被せ物の下や隣接する歯の間に虫歯ができている場合があります。痛みや違和感が出る前に早期に治療をおこなうことで、治療内容を最小限に抑えることができる場合もあります。

 

・骨の様子を把握する・・・歯科用レントゲンでは顎の骨の状態を把握することができます。特に歯周病になると顎の骨が吸収され始めるため、歯周病の進行を把握することが可能です。

 

■レントゲンの種類について

歯科で使われるレントゲンは主に次の3種類です。

 

・パノラマレントゲン・・・お口全体の様子を確認するためのレントゲンです。歯並びや親知らずの有無、顎の骨の様子などを把握することができる、治療のための基本の画像です。機械が頭部をぐるっと回って撮影します。

 

・デンタルレントゲン・・・局部的に撮影するレントゲンです。根管治療の最後に行われる根管充填の後や、より細かい部分を調べたいときなどに使います。

 

・歯科用CT・・・パノラマレントゲンは平面画像ですが、歯科用CTは立体画像のため、より精密な情報を得ることができます。インプラントや精密根管治療などでよく使われます。

 

・セファログラム・・・頭部X線企画写真とも呼ばれており、矯正治療を行う際に必要なレントゲンです。一般歯科治療で使うことはほぼありません。

 

■レントゲンの被爆量について

レントゲンと聞くと、まずきになるのが「被爆量」ではないでしょうか。放射線を浴びることで体に害を受けないか、心配される方も多いでしょう。

しかし歯科で使うレントゲンの被爆量はごく微量なもので、心配する必要はありません。

パノラマ1枚で0.02ミリシーベルト、デンタル1枚で0.001~0.004ミリシーベルト、歯科用CT1回で0.1ミリシーベルトであり、撮影範囲が広い胃のレントゲン(0.5ミリシーベルト)などと比べるとごく微量です。

またほとんどの歯科医院ではレントゲン撮影の際に「防護エプロン」という重い防護着を着用して撮影しています。

 

■妊娠中の方のレントゲンについて

妊娠中の方は何よりもお腹の中の赤ちゃんが大切です。妊娠中と申し出ていただければ、歯科医師側も撮影を行うことはまずありません。

万が一妊娠に気が付かずにレントゲン写真を撮影したとしても、放射線がお腹の中の赤ちゃんに影響を与える量は50~100ミリシーベルトと言われており、通常のレントゲン写真で出る放射線量と比べると莫大な数値のため、あまり心配しなくてもよいでしょう。

 

■正確な診断のための手掛かりとなるレントゲン

レントゲン撮影についてお話をしました。レントゲン写真はお口の中の状況を把握し、より診断を正確なものにするためにとても重要な資料です。気になる被爆量は、人体に影響を与える量ではありません。

妊娠中の方は妊娠している旨をスタッフに伝えていただけるとレントゲン撮影を控えますので、安心してください。