歯周炎の原因とは|小田急相模原の歯医者「松が枝町歯科クリニック」の医院ブログ

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歯周炎の原因とは

歯周炎の原因とは
歯ぐきの腫れや出血など、歯ぐきに炎症が起きることを歯周炎と言い、一般的に歯周病と
呼ばれています。虫歯と並んで歯を失うと言われている歯周炎は生活習慣病であり、30代
の約8割が歯周組織に何らかの疾患が起きていると言われています。
ではなぜ歯周炎になるのか、その原因についてお話します。
■歯周炎の原因
歯周炎は、歯周病菌により歯ぐきなどの歯周組織に炎症が起きる感染症です。
また生活習慣など間接的な原因と重なることで、歯周炎を引き起こしやすくなります。
・直接的な原因
歯周炎の直接的な原因は細菌の塊であるプラークです。
歯と歯ぐきの境目などに付着するプラークに歯周病菌が棲みつき、そこから出る毒素によ
って歯ぐきの腫れや出血などの炎症が起こります。
・間接的な原因(リスクファクター)
歯周病菌の存在が認められても、必ずしも歯周病を発症するとは限りません。
歯肉炎、歯周炎といった歯周病はプラークだけでなく、歯周病を引き起こしやすいリスク
ファクター(危険因子)と重なることで、歯周病が発症しやすくなるのです。そのリスク
ファクターは、口腔内の環境と生活習慣に潜んでいます。
1.口腔内の環境
歯石、合っていない被せ物、歯並びの悪さ、不正咬合、口呼吸や歯ぎしりなどの悪癖はプ
ラークが付着する原因となり、歯周病リスクを高めます。
歯石はプラークが石灰化したもので、日常のブラッシングでは落とすことができません。
そこへ新たなプラークが付着することで、歯肉の炎症を引き起こします。
歯並びの悪さは歯磨きが行いにくく、汚れが残りがちになるためプラークが形成される原
因になります。
また合わない被せ物も、歯と被せ物の境目にプラークが付きやすくなります。
そして口呼吸は口の中が乾燥し、細菌の増殖の原因となり、歯ぎしりは歯ぐきに過度な力
がかかるため、歯ぐきに炎症を起こしやすくなります。
2.生活習慣
喫煙、運動不足、食生活、ストレスなどの生活習慣が歯周病を引き起こすリスクファクタ
ーとなります。
特に喫煙は歯周病を悪化させるリスクが非常に高いことが分かっています。タバコを吸う
と血管が収縮して血行が悪くなります。そのため出血などの炎症傾向があまり見られない
ため歯周炎に気づきにくく、気付いたときはかなり進行した状態となっています。また細
菌に対する抵抗力が低く、症状を悪化させ、治りも悪くしてしまいます。
■歯肉炎と歯周炎の違い
一般的に知られている歯周病は、歯肉炎と歯周炎の総称のようなものです。
歯周炎は、歯肉炎が悪化したものであり、どちらも細菌によって歯ぐきに炎症が起こりま
す。
では歯肉炎と歯周炎はどのような違いがあるのでしょうか。
・歯肉炎
歯肉炎は、比的誰でもなりやすく、小中学生などの若い年齢層にもよく起こります。
ブラッシングがうまくできていない、ついサボってしまってブラッシングが疎かになるな
ど、汚れが落ちていない歯と歯ぐきの境目にプラークが付着して歯ぐきに炎症が起こりま
す。若い年齢は歯周炎に進行することはあまりなく歯肉炎は歯の周りの組織は健康である
ため、適切なブラッシングで改善できます。
・歯周炎
歯周炎は、歯周病菌が歯ぐきだけでなく歯を支える歯槽骨まで炎症が広がる状態を言いま
す。歯と歯の境目の歯周ポケット数値が高くなるため炎症の範囲が広くなります。
歯周炎が進行すると歯ぐきの腫れや出血の炎症に加え、口臭がひどくなる、膿が出る、噛
むと痛みを感じるようになり、さらに悪化すると歯槽骨が吸収されて歯がグラグラと揺れ
動き始め、最後には抜け落ちてしまいます。
■正しいブラッシングと生活習慣が大切
歯周炎はプラークが直接的な原因です。プラークを作らないためには、正しいブラッシン

グと歯科医院での定期検診が非常に重要です。
また生活習慣も歯周炎を引き起こす原因となるため、生活習慣を見直し、歯周病にならな
いよう日頃から気を付けるようにしましょう。