インプラントと入れ歯の違い|小田急相模原の歯医者「松が枝町歯科クリニック」の医院ブログ

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インプラントと入れ歯の違い

 

虫歯や歯周病などが原因で抜歯になってしまったら、噛む機能を回復させる治療を行う必要があります。噛む機能を取り戻す治療法として入れ歯、インプラント、ブリッジがありますが、今回はインプラントと入れ歯の違いについてご説明します。

 

■インプラントのメリットとデメリット

インプラントとは人工歯根のことで、失った歯の部分の顎の骨にインプラント体を埋入して人工歯を装着し、噛む機能を取り戻す治療法です。

 

インプラントのメリット

 

・天然歯に近い自然な噛み心地

・審美性に優れた美しい歯、

・他の歯に与える影響がほとんどない

 

インプラントは噛む力が天然歯とほぼ変わらず、自分の歯と比べて80%程度と高い咀嚼力が特徴です。しっかりと噛むことができるのは体の健康にとって何よりも重要視されることでしょう。

審美性に優れていることも、インプラントのよいところです。人工歯にオールセラミックなど審美性の高いものを選択することで、美しい口元を取り戻すことができます。入れ歯のようにバネが見えることもなく、笑顔や会話に自信を持つことができるでしょう。

そして他の歯に負担がかからないことはインプラントの特筆すべきポイントです。入れ歯やブリッジは噛んだ時に土台となる歯に負担がかかり、歯を痛めてしまう可能性があります。インプラントは他の歯に影響がなく、歯の寿命を長持ちさせることができる治療法でもあるのです。

 

インプラントのデメリット

 

・保険外治療となるため費用が高くなる

・外科手術が必要

・治療期間が長くなる

 

インプラントの最大のデメリットは、保険外治療となるため費用が高くなることです。

インプラント一本当たりの相場は30~50万程度と言われており、金銭面を考えると経済的に大変になってしまうことは、インプラントの大きなマイナス点と言えます。

 

またインプラントは外科手術を伴う治療法です。持病をお持ちで手術が難しい方など、全ての患者様が受けることができない治療法とも言えます。

 

治療期間が長くなることもインプラントのデメリットです。手術の方法にもよりますが、顎の骨にインプラント体を埋め込んでから結合するまでの間に数か月間を要し、ほとんどの場合人工歯を装着するまでに6~12か月程度の期間が必要となります。

 

人工歯根を顎の骨に埋め込んでいることで、顎の骨の吸収を抑制する働きがありますが、インプラント周囲炎になってしまうと歯周病のように顎の骨が吸収され、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうことがあるため、術後のメンテナンスが非常に大切です。

 

またインプラントはどこの歯科医院でも取り扱っている治療法ではありません。お住いの近辺でインプラントを取り扱っていない場合、遠方への通院になることも考慮した上、歯科医院選びを慎重に行ってください。

 

 

■入れ歯のメリットとデメリット

歯を失ってしまったらまず思い浮かぶのが「入れ歯」ではないでしょうか。入れ歯は取り外し式の義歯で、歯を失った場合の最もオーソドックスな治療法と言えます。

 

入れ歯のメリット

 

・保険適用のため、安価で治療できる

・取り外し式のため、手入れがラク

・誰でも治療を受けることができる

 

入れ歯のメリットは、まず保険適用のため安価で治療できることです。全額自己負担となるインプラントと比べるとはるかに金額が異なり、経済的にも助かる治療法です。

 

また入れ歯は取り外し式のため手入れが行いやすく、きれいに使うことでお口の中を清潔に保つことができます。ただし手入れや清掃をきちんと行わない場合は逆に不潔になってしまうので、取り外し式のメリットを生かして毎日きちんと入れ歯とお口の中を清掃することが大切です。

 

そして入れ歯は外科処置を伴わないため、持病をお持ちの方でも治療が可能です。残せない歯は抜歯を行いますが、内科的な処置を行っている方は主治医の指示の下でお薬を止めて抜歯をすることが可能です。

 

入れ歯のデメリット

 

・噛む力が弱い

・顎の骨が吸収され、合わなくなってガタガタする

・バネをかける歯に負担がかかる

 

入れ歯の最大のデメリットは、噛む力が弱いことです。特に総入れ歯の場合、噛む力が格段に弱くなり硬いものや粘着性のあるものを食べることが難しくなってしまいます。

部分入れ歯は総入れ歯に比べるとまだご自身の歯が残っている分噛む力はありますが、天然歯やインプラントと比べると咀嚼力は低下してしまうことは入れ歯の大きなデメリットです。

 

また入れ歯の場合、失った歯の部分の骨が吸収されて痩せていきます。そのため作製当初はぴったりとフィットしていた入れ歯も、使っていくうちに合わなくなってガタガタし、食べ辛くなってしまいます。調整を行うことで幾分は改善できますが、しばらくたつとまたガタガタしてしまいます。

 

そして部分入れ歯の場合、入れ歯のバネをかけている歯に負担がかかり、虫歯や歯周病になるリスクが高まり、歯の寿命に影響が出てしまいます。

 

■ご自身に合った治療法を選ぶこと

インプラントと入れ歯の違いについてご説明しました。どちらの治療法もメリットとデメリットがあり、患者様のお口の中や全身状態によってどちらが適しているかによっても効果が異なります。歯科医師と相談し、ご自身に状態に合った治療法を選ぶようにして噛む機能を取り戻すようにして下さい。