日本と国外の予防歯科への認識の差
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日本ではまだまだ予防歯科への認識が薄く、調子が悪くなってから受診する方が多い傾向があります。米国をはじめとした海外では歯を守る意識が高く、日本との認識の差が否めません。今回は日本と海外の予防歯科への認識について考えてみました。
■歯医者は歯が悪くなってから行くところ・・・?
日本でも少しずつ予防歯科が浸透し始めたとはいえ、海外と比べるとその差は歴然としています。それは残存歯数にも表れ、歯が痛くなってから歯医者を受診する「治療型」の日本と、歯を守るために受診する「予防型」である海外の認識の違いに根本的な理由があると考えられます。
海外では予防治療は当たり前であり、歯の健康を考えてメンテナンスを受診する方が圧倒的に多いため、もし虫歯などの異常が見つかっても早期治療を行うことで大事には至らない場合がほとんどです。
では日本はどうでしょうか。日本では歯医者は歯が悪くなってから行くもの、という認識が強く、歯が痛くなり、ようやく受診した頃には症状が進行していることも少なくありません。
ようやく受診した頃には症状がさらに悪化し、治療にも時間を要してしまうことでしょう。また定期メンテナンスの案内が届いても、「忙しくて歯医者になかなか行けない」「痛くないのになぜ行くの」「面倒」などと思う方もまだまだ多く、歯を守るための予防の意識は薄いと言えます。
この差は将来の残存歯数に大きく関わり、米国など海外では、残存歯数が日本人の倍と報告されています。年齢を重ねるにつれてその傾向は顕著に表れ、75歳になると6割以上の方が入れ歯になると言われています。
これは予防に対する意識が低く、歯が痛くなってから受診するという治療型が導き出した答えをそのまま表している結果と言えるでしょう。
■予防歯科が、将来の歯の数に大きく関わる
海外では歯の健康にとても意識が高く、予防歯科や矯正治療にとても積極的です。
歯の健康を守ることがひとつのステータスである海外と比較すると、日本の予防への意識の低さが浮き彫りになります。
歯の数が少ないと医療費がかかり、歯の健康だけでなく体の健康にも大きく影響してしまいます。
予防歯科は歯の健康を守り、早期発見および早期治療を行うことを目的としています。
そしてこれは体の健康にも深く関わるため、積極的に歯のメンテナンスを受けて酔う状態をキープするとともに、体の健康をいつまでも守ることに大いに役立ちます。
海外の予防歯科への認識の高さの理由を今一度よく考え、ご自身の歯と体の健康に役立てるようにしてはいかがでしょうか。