子どもの虫歯予防について|小田急相模原の歯医者「松が枝町歯科クリニック」の医院ブログ

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子どもの虫歯予防について

■虫歯について

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。しかし何かのきっかけでお口のなかにミュータンス菌などの虫歯菌が入ってしまうと、虫歯になる可能性を抱えてしまいます。

虫歯とは、ミュータンス菌などの虫歯菌が出す酸によって歯が溶ける病気です。永久歯ももちろん虫歯になりますが、エナメル質が永久歯の半分と言われている乳歯は、虫歯になる環境が整うとあっという間に虫歯になってしまいます。

 

虫歯になってしまう環境とは、お口のなかに潜む虫歯菌が食べ物や飲み物の中の糖分を栄養素にしてプラークを作り出します。そしてプラークに棲みついた虫歯菌が作り出す酸により歯の表面が溶ける「脱灰(だっかい)」と言う状態です。

脱灰は唾液中に含まれるミネラル成分により修復することが可能であり、唾液によって修復された状態を「再石灰化」と言います。

飲食を繰り返すたびに脱灰と再石灰化を繰り返していますが、脱灰状態が進んでしまうとどんどん歯の表面が溶けて虫歯になってしまいます。

 

■虫歯ができる環境とは

虫歯=甘いものというイメージがあるかもしれませんが、甘いものを食べるだけで虫歯になるわけではありません。虫歯は4つの要因が重なることで虫歯へと進行します。

虫歯になる4つの要因は、次のとおりです。

 

・ミュータンス菌などの虫歯菌

・糖分(砂糖)

・時間

・歯質

 

お口のなかに虫歯菌が存在することで、まず虫歯リスクを抱えることになります。

そして虫歯菌は食べ物や飲み物の中に含まれている砂糖をエサにしてプラークを作りだし、そこへ棲みついて酸を出します。砂糖を含んだ飲食物がお口の中に留まる時間が長いほど、虫歯リスクが高まってしまいます。

歯の質も虫歯に関係しており、特に乳歯は弱く、虫歯になりやすい歯質と言われています。

 

■お子さまの歯を虫歯から守るためには?

ではどのようにしてお子さまの歯を虫歯から守ってあげればよいのでしょうか。

それにはまず虫歯にならない食生活や仕上げ磨きなど、ご家庭でのご協力が欠かせません。

では虫歯にならないために気を付けるべき点を挙げてみました。

 

<家庭でできること>

・間食は時間と回数を決め、砂糖をたくさん含んだ甘いものを長時間食べ続けない

・仕上げ磨きをしっかりと行う

・唾液を出すために、しっかりと噛むように声掛けする

・栄養バランスを考えた食生活

 

虫歯予防の基本は、まず家庭での規則正しい生活習慣です。

特に甘いものをだらだらと食べ続けることは、虫歯になる環境を自ら招いてしまいます。

子どもは甘いものが大好きなため、間食の与え方に十分気をつけなければいけません。

また保護者の仕上げ磨きは必ず行いましょう。小さなお子さまはもちろん、小学校高学年になっても仕上げ磨きは必要です。

カルシウムやミネラルをたっぷり含んだ食材を使って、強い歯を作るような食事内容を心がけて下さい。これは子どもの虫歯だけでなく、大人の虫歯予防にも大切なことです。

 

<歯科医院で行うこと>

・定期検診を受ける

・フッ素塗布を行う

・ブラッシング指導を受ける

 

定期検診はお子さまの虫歯予防と早期発見に欠かせません。歯の表面のミネラル分が溶けだしたごく初期の虫歯は、削らずに治すことが可能です。これはご自宅では見つけにくく、虫歯に進行してから発見されることがほとんどです。定期検診を受けていると、もし要観察歯が見つかった場合でも削らずに治すことが可能な場合があります。

また歯科医院で行うフッ素塗布は、家庭用歯磨き粉に含まれているものよりも濃度が高く、虫歯を予防するとともに歯の再石灰化を促す効果があります。

このように、お子さまの歯の健康を守るためには歯科医院で定期検診を受けることも大変重要です。

ご家庭と歯科医院の両面からのアプローチで、お子様の大切な歯を虫歯から守ってあげましょう。